アリーナ&遅筆堂文庫のスタッフがお届けする舞台裏ブログ

高橋義夫さんは1986年に山形県に移住し、1992年に直木賞を受賞しました。その時の選考委員の一人が井上ひさし先生でした。
高橋さんは講演の冒頭で、それまで何度もノミネートされては落選していたので付き合い方に気を遣ったことなど井上先生との思い出を語りました。

山形城主・最上義光を中心に娘の駒姫、義光の妹で伊達政宗の母・義姫など様々な人物についてお話しいただきました。
特に最上家と伊達家の戦いを命がけで阻止した義姫は、もっと評価されるべきと語りました。
後世の誤った思い込みが伝承と史実との違いを生み出しているとし、昔から女性も歴史において重要な役割を果たしてきたことを強調しました。
最後に江戸時代の山形で百姓一揆の勃発を阻止した商家の女性のエピソードを紹介し、こうした「肝のすわった女性」たちに山形の代表になってほしいと語りました。