アリーナ&遅筆堂文庫のスタッフがお届けする舞台裏ブログ

子どもの頃から世界の国々を身近に感じていたという小林みずほさんは、
高校卒業後にノルウェーに留学し、その後タイの日本人学校への勤務や
JICA青年海外協力隊でエクアドルへ配属されるなど、文化も気候も全く違う3か国で暮らしました。
様々な国を行き来しながら、小林さんは「世界を知ることは日本を知ること」だと感じたといいます。

現在、小林さんは山形市職員としてユネスコ「創造都市ネットワーク」の担当部署に勤務しています。
山形国際ドキュメンタリー映画祭の事務局スタッフ時代から山形の映画文化のPRに携わり、山形市が創造都市ネットワークへの加盟認定を目指す活動にも関わってきました。
昨年の映画部門での認定を受け、山形は映画の街として注目を集めています。
小林さんは市民レベルの映画文化を世界に発信する活動を通して、映画を活かした街づくりを進めていきたいと語りました。

また、ご両親の実家の古民家をどう生かすかを考えるうちに地域社会の問題を考えるようになり、現在NPOの活動で新しい地域づくりの方法を実践しています。

最後に、多様性に気づくために山形に暮らしながら山形以外の場所を考え、自分たちの世代とそれ以外の世代を考えてみてほしいと語りました。

本日は小林さんがこれまで関わってきた活動の関係者にご来場いただき、それぞれの活動について説明していただきました。突然マイクを向けられたにもかかわらず堂々と話していただき、小林さんのお話をより深く知ることができました。ご協力ありがとうございました。

次回は5月19日(土)、天童市在住の映像作家・佐藤広一さんをお迎えします。
佐藤さんが監督をつとめたドキュメンタリー映画『世界一と言われた映画館』は、山形のすぐれた映画文化を発掘したと称賛されています。
佐藤さんが山形にこだわって作品作りを続ける理由や、2月に急逝した俳優・大杉漣さんとの思い出などをお話しいただきます。
皆様のご参加をお待ちしております。