アリーナ&遅筆堂文庫のスタッフがお届けする舞台裏ブログ

山辺町から東京の大学に進学した峰田順一さんは、英語サークルの勧誘を受けたはずが

気が付けば落語研究会の部室にいました。この落語との運命的な出会いが

人生のターニングポイントだったと峰田さんは振り返りました。

山形に戻り、山辺町役場の職員となり、町民とともに社会人セミナー「Taiken堂」を立ち上げました。

限られた予算で手さぐり、手作りで進める中で関わる人たちの輪が広がってさらに多くの人から

協力を得ることができ、30年以上続く山辺町の名物企画になりました。

各分野の最前線で活躍する人たちが講師に迎えられ、彼らから山辺町は「小さな田舎だが

情熱・志・希望がある」と紹介されました。

Taiken堂での経験が後の山辺どんぶり亭の立ち上げ、定年退職後に館長を務めたふるさと資料館の

イベント企画・開催につながりました。

今年で結成22年となる山辺どんぶり亭は、山形の落語ファンだけでなく出演する落語家からも

熱く支持されるイベントとなっています。

「今までやってきたことを守ることも大事だが、自分たちならではの創意工夫がまちづくりを

面白くする」とこれまでの活動を振り返りました。

最後は「実現させたい夢」のために毎日奔走しており、大海原に漕ぎ出した映画の主人公のように

挑戦していきたいと語りました。