アリーナ&遅筆堂文庫のスタッフがお届けする舞台裏ブログ

小児科医で俳人の細谷亮太さんの2回目の講演会が終了しました。

50年近く小児がんの最前線で治療に携わった経験から大人と子どもとのがん治療の違いを解説し、

今月20日に亡くなった文学研究者の芳賀徹さんや昨年5月に亡くなった旧友の加藤典洋さんなど

山形から優れた文学者や研究者が生まれていることに触れたあと、

重い病気にかかった女の子のドキュメント映像や酒田市出身の詩人・吉野弘さんの詩などから、

生きていくことと命についてお話しいただきました。

最後に混沌とする社会の中で生きていくために、加藤さんの文章を引用しながら

「これからも日本の空気を吸って生きていくからには、ひっかからなければならないことに

ひっかかっていかなければならない」と語りました。