アリーナ&遅筆堂文庫のスタッフがお届けする舞台裏ブログ

木口隆一さんは、高校教員生活の大半を演劇部の顧問として過ごし、後半は自ら脚本を書き、演出も手がけました。
その創作意欲の原点は、マンガに夢中になった少年時代と映画のとりこになった大学時代にあると語りました。

演劇部の副顧問として高校演劇に携わるようになり、他の高校との合同公演や大会出場を通して
指導力を磨いていきました。
演劇部のない高校に演劇部を創設して4年で県大会出場を果たし、県大会の常連校を
東北大会出場へ導くなどの実績を積む一方、地元のFM局のラジオドラマへの制作協力や、
シベールアリーナで高校演劇の合同公演を開催するなど、生徒が活躍する場を広げました。

自身の高校演劇生活を振り返り、「生徒だけでできないことは顧問が手助けしないといけない」と教師としての役割がある一方、「自分は長年演劇部に関わることができるが、生徒が過ごす時間は数年。卒業していくたびに一から作り直さなければならない」と指導する上で難しさがあると語りました。
それでも「顧問はその中で力を身に着けていく」と、生徒達と作品づくりを続けていく意義を強調しました。


熊坂俊秀さんは庄内開発協議事務局長として庄内地方のまちづくりに取り組む一方、県内各地のイベントや伝統行事に参加し、シベールアリーナでも開館時からボランティアスタッフとして活動いただいています。

月山と最上川に抱かれた土地に生まれ、大学卒業後に県職員として庄内、置賜、村山など各地方で土木行政に携わりました。
山形新幹線の新庄延伸、蔵王みはらしの丘の開発など大規模な施策の他、ケヤキの木を切らない新しい道路の計画や、山形市の文翔館の景観を守るための取り組みなどについて、それぞれ実行中のエピソードを披露しました。「未来にどう残すか」を意識して計画した事業も当初は反対意見が多かったが、結果としてやってよかったと実感したと振り返りました。

続いて「時間が空いてたから手伝った」というきっかけから参加するようになった「蔵プロジェクト」、「旧木村邸」の跡地再生、「ぶらぽ倶楽部」や上山市の「加勢鳥」、酒田市の「白ばら」などを紹介しました。
最後にシベールアリーナのボランティアとして関わるようになったきっかけを語り、熊坂さんが感銘を受けたという井上ひさし先生の『ボローニャ紀行』をぜひ読んでみてほしいと参加者に呼びかけました。