
シベールアリーナと遅筆堂文庫山形館、母と子に贈る日本の未来館を運営しております
公益財団 弦 地域文化支援財団の事務局長・遠藤征広が今回の講師をつとめました。
2008年の開館直後のある講演会開催をめぐるトラブルが「自分のデビュー」だったと語り、
同じ町出身であり、大ファンである作家・劇作家の井上ひさしさんのスタッフとして
働いた日々を振り返りました。
井上さんの千葉の自宅から膨大な量の蔵書を故郷・川西町へ運んで開設した「遅筆堂文庫」、
遅筆堂文庫が移転した先の川西町フレンドリープラザ、東京の「こまつ座」、そしてシベールアリーナと
働く場所は変わっても、29歳から井上さんと仕事をしてきたことは幸せだったと語りました。
新聞での報道の通り、シベールアリーナは命名権収入が途絶え、厳しい経営状況にあります。
多くの皆様からのご寄付や励ましの言葉などをいただきながら運営を続けております。
そんな中で遠藤事務局長は「井上先生ならこうする」という、井上さんと過ごした日々や
一人のファンとして井上作品を愛してきた中で心の中にできあがった基準で運営をしている
といいます。
そして、井上さんが愛したこの劇場と図書館を守り抜いていきたいと改めて決意を語りました。
ご来場の皆さま、ありがとうございました。