
演劇ユニット・弐十壱鶴堂の主宰・鶴英里子さんと脚本・演出の原田和真さんに、ユニット立ち上げ
までのいきさつ、これまで上演した3作の振り返りと裏話、次回作の予告などをお話しいただきました。
今年2月に上演した第3作「どるヲバ!」は、打ち合わせがLINEや電話中心だったことで話がうまく
まとまらず、稽古が始まっても様々な問題にぶち当たるなど、コロナ禍の影響を受けながらの制作に
苦労したと語りました。
それでも2回公演を成功させ、お客様と一緒に楽しむことができ、昨年無観客上演となった
第2作「BAR薔薇21」で感じた様々な思いを晴らすことができた自信作だったと振り返りました。
「ファンになってもらいたくてグッズを作った」「演劇をTVを見るように身近なものにしたい」など、
山形発の演劇プロデュース集団としてポリシーや、これからの展望なども熱くお話しいただきました。
質疑応答のコーナーでは演劇部の高校生からの質問に、鶴さんと原田さんが真摯に答えていました。
今回は参加者多数のため、急遽アリーナのステージへ会場を移しました。
ご来場のお客様、誠にありがとうございました。
2003年から2015年に米沢市長をつとめた安部三十郎さんは、市の中心部に新しい図書館の建設計画
の推進や、米沢の産業の歴史をテーマにしたミュージカルの企画など、米沢の歴史と文化を発信
してきた自らの市政を振り返りました。
図書館計画をめぐっては、次々に浮上する課題への対応を迫られ、「図書館ではなく子育て支援を」
という若い母親からの投書を受けて自らの信念が過信であったことに気づくなど、様々な苦悩が
あったと語りました。
安部さんが市長を退任した直後に市の中心部に市民ギャラリーと図書館が新設されましたが、
市内の高校が続々と郊外に移転することが決まっており、「街なかから高校生が消えてしまう」と
米沢の教育施策に懸念を示しました。
会の随所で豊富な歴史の知識を披露し、NHK大河ドラマで米沢が舞台になった回数が多いことを
紹介し、その上で上杉鷹山とその兄・秋月種茂、その次男の黒田長舒(くろだ ながのぶ)の
「秋月三名君」を生涯を大河ドラマにしたいという意気込みを語りました。