
前米沢市長の安部三十郎さんが「3月の図書館トークで語り切れなかったことを話したい」と
再び図書館トークご登場くださいました。
テーマは「秋月三名君」。米沢藩9代藩主・上杉鷹山と、彼の兄で日向国高鍋藩7代藩主・
秋月種茂(たねしげ)、その次男で筑前秋月藩8代藩主・黒田長舒(ながのぶ)についてお話し
いただきました。
それぞれの政策を紹介しながら共通点が多いことを指摘し、残る記録は少ないものの、3つの藩は親類
関係にあり、江戸にあった藩邸が近いところにあったことから、政策についての情報共有が
行われていたと安部さんは推測しています。
また、雨乞いの話や農村巡回の話などの逸話については、「当時は選挙でトップを選んでいたわけ
ではなく、民や家臣の心をつかむためのパフォーマンスは不要だった。おそらく真心から出た
行動だろう」と、吉良上野介も含めて人間味あふれる殿様だったことを強調しました。
三名君から学びたいことについては現在の政治の動向と比較し、仁政と徳治こそ現代に生かしたい
思想だと語りました。
最後に大河ドラマ化には3人の主人公は難しいと言われたことから、上杉鷹山の大河ドラマ化を
実現したいと語り、ドラマで描いてほしいポイントを紹介しながら、秋月家が「経世済民」を実践
してきた伝統や歴史に翻弄された人間関係を描いてほしい訴えました。

梅雨があけました。とっても暑くなりましたね。
裕子先生がホタルの絵を見せてくれました。
♪ほーたるこい やまみちこい
裕子先生と大人の皆さんが輪唱します。
きれいなハーモニーで、ちょっと涼しくなりました。
演劇ユニット・弐十壱鶴堂の主宰・鶴英里子さんと脚本・演出の原田和真さんに、ユニット立ち上げ
までのいきさつ、これまで上演した3作の振り返りと裏話、次回作の予告などをお話しいただきました。
今年2月に上演した第3作「どるヲバ!」は、打ち合わせがLINEや電話中心だったことで話がうまく
まとまらず、稽古が始まっても様々な問題にぶち当たるなど、コロナ禍の影響を受けながらの制作に
苦労したと語りました。
それでも2回公演を成功させ、お客様と一緒に楽しむことができ、昨年無観客上演となった
第2作「BAR薔薇21」で感じた様々な思いを晴らすことができた自信作だったと振り返りました。
「ファンになってもらいたくてグッズを作った」「演劇をTVを見るように身近なものにしたい」など、
山形発の演劇プロデュース集団としてポリシーや、これからの展望なども熱くお話しいただきました。
質疑応答のコーナーでは演劇部の高校生からの質問に、鶴さんと原田さんが真摯に答えていました。
今回は参加者多数のため、急遽アリーナのステージへ会場を移しました。
ご来場のお客様、誠にありがとうございました。