俳優・中村敦夫さんは「表現者としての集大成」として原発の真実を伝える旅を続けています。
黒ずくめで登場した中村さんは福島の老人を演じ、放射能汚染に翻弄される福島の人々の姿、チェルノブイリの現在など、怒りや悲しみを込めながら語りました。
舞台後方のスクリーンにポイントとなる用語やグラフなどが映し出され、日本の原発、電力業界の実態を語る場面では客席から驚きの声があがっていました。
カーテンコールで中村さんはサウジアラビア人のジャーナリストが殺害されたニュースに触れ、「本当のことが言えなくなっている」とジャーナリズムの危機や、原発の真実など重要なことを次世代に伝えていくことの難しさを語りました。
そして「黙りこくって言いなりになってはいけない。将来の子供たちのために正しいことを伝えていってほしい」と客席に訴えかけました。
公演100回をめざし、中村さんの旅は続いていきます。
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