アリーナ&遅筆堂文庫のスタッフがお届けする舞台裏ブログ

直木賞作家・重松清さんの講演会が終了しました。

人はなぜ迷うのか、選んでもなぜ悔やむのかということを様々な事例を挙げたり、重要な部分をホワイトボードで図示したり、ユーモアを交えながら解説していただきました。

また、子ども達が「正しく」迷うためには、親たちが自分たちの迷った経験を子どもに伝えていくことが重要だと語りました。

そして、生きることに絶望している人、できれば迷いや苦しみから解放されたいという人にはぜひ小説を読んでほしいと強く訴えました。

小説は人類の歴史における幸せな遺産であり、自分の人生に足りないものを補い、生きる希望を与えてくれるものだと語りました。

最後に「失敗を語ろう」「消えていくものがあるから、残っていくものに未来がある」など井上ひさしさんの言葉を引用しながら、優れた物語を次世代に読み継いでいってほしいというメッセージと共に講演会は終了しました。

たくさんのお客様にご来場いただき、重松さんの読者の層の厚さを物語るように小学生や制服姿の学生の姿も見られました。

ご来場ありがとうございました。