アリーナ&遅筆堂文庫のスタッフがお届けする舞台裏ブログ

木口隆一さんは、高校教員生活の大半を演劇部の顧問として過ごし、後半は自ら脚本を書き、演出も手がけました。
その創作意欲の原点は、マンガに夢中になった少年時代と映画のとりこになった大学時代にあると語りました。

演劇部の副顧問として高校演劇に携わるようになり、他の高校との合同公演や大会出場を通して
指導力を磨いていきました。
演劇部のない高校に演劇部を創設して4年で県大会出場を果たし、県大会の常連校を
東北大会出場へ導くなどの実績を積む一方、地元のFM局のラジオドラマへの制作協力や、
シベールアリーナで高校演劇の合同公演を開催するなど、生徒が活躍する場を広げました。

自身の高校演劇生活を振り返り、「生徒だけでできないことは顧問が手助けしないといけない」と教師としての役割がある一方、「自分は長年演劇部に関わることができるが、生徒が過ごす時間は数年。卒業していくたびに一から作り直さなければならない」と指導する上で難しさがあると語りました。
それでも「顧問はその中で力を身に着けていく」と、生徒達と作品づくりを続けていく意義を強調しました。