アリーナ&遅筆堂文庫のスタッフがお届けする舞台裏ブログ

今回は特別企画『娘が語る「井上ひさしと本」』と題し、作家・劇作家の井上ひさしさんの長女で

エッセイストの井上都さんを講師にお迎えしました。

勉強するより本を読むことで褒められることが多く、妹たちと競うように本を読んだ幼い頃の話や、

課題図書を渡され感想文を提出したが何度も書き直しをさせられたことなど、

本を通した父・井上ひさしさんとの思い出を振り返りました。

また、どんどん蔵書が増えていく理由に触れ、故郷・川西町をはじめ本の寄贈が多かったことについて、

ひさしさんの「本は生きもの。集めて終わりにするのではなく、常に動かさなければならない」という

考えによるものだったと明かしました。

最後に父・井上ひさしさんを「欠点だらけで努力した人間」と評し、

作家としての父の姿を残していきたいと語りました。