
芥川賞作家の若竹千佐子さんは、井上ひさしさんのことを「会ったことはないが、まるで親戚の
おじさんのような存在」と感じていたといいます。それは子どもの頃に夢中になった「ひょっこり
ひょうたん島」の影響で、言葉の面白さに気づき、それが作家を目指す原点にもなったと
語りました。
2018年に処女作「おらおらでひとりいぐも」で芥川賞を受賞した受賞後の苦悩から執筆再開に至る
までや、小説の主人公「桃子さん」の視点から見た今の世の中のこと、コロナ禍になって改めて
気づいた政治と生活とのかかわりなどを、後半は会場のお客様からの質問に答えて、映画になった
自分の作品の感想、夫の死から学んだことや、これから女性が目指すべき生き方などをお話し
いただきました。
ご来場の皆様、ありがとうございました。