
今年で6回目となった噺家・柳家小三治師匠の独演会が終了しました。
前座は2016年に真打になった柳家小八師匠がつとめました。以前二つ目時代にろべえの名前で出演され、シベールアリーナには2度目の出演でした。
柳家はん治師匠も急遽出演が決まり、中入り後に一席披露しました。
小三治師匠の絶妙なマクラと至高の話芸で会場は笑いが絶えず、お客様は師匠の体調を心配していたことすら忘れてしまうくらい噺に引き込まれていたようでした。
昨年は大雪の日の開催でしたが、今年は天候に恵まれ、多くのお客様にご来場いただきました。
ありがとうございました。
憲法学者で弁護士の小林節さんは、現政権が掲げる憲法改正法案を「壊憲」と批判しています。自らも憲法改正試案を発表し幅広い論議を呼びかけてきました。
安倍首相が年内中の改正発議を行うと発表し、憲法改正論議が高まりつつあります。
小林さんは逃げずに議論を進めるべきであり、そのためには自民党の改正法案を知る必要があると訴えました。日本人の価値観を問い直すような内容は必ず見てほしいと強調しました。
質疑応答の時間では、お客様から政治や国防、理想とする社会の在り方など幅広い話題の質問が次々に寄せられました。
小林さんは日本人の特徴について「日本人はもめごとを丸く収めるようとするし、おとなしい。それがよさでもあり、弱さ」など、外交についても豊富な国際経験をふまえて語りました。
映画・落語評論や大学教授など幅広く活躍されている寺脇研さんの講演会が終了しました。
井上ひさしさんや河合隼雄さんとの思い出や”モリカケ”問題、官僚、教育政策や、寺脇さんが理事を
つとめる山形市の東北芸術工科大学の取り組みなど、幅広くお話しいただきました。
寺脇さんは現在の自治体の半分が消滅すると予想されている「2040年問題」への対応として、子ども
たちに地元を学ぶことを通して将来どのように地元に貢献するかを考えてもらうことが必要だと語り
ました。
その具体例として、東日本大震災の被災地の子供達があるプロジェクトの中で「自分たちが故郷を
守り、子どもたちに伝えていく」と語っていたことを紹介しました。
そして「学びたい人が学べないということがあってはならない」、「教育を経済の道具にしてはいけない」
など、将来のビジョンを見据えた教育政策の重要性を訴えました。
質疑応答では「教育無償化」と「ゆとり教育」や「学習指導要綱の改訂」についてお客様から質問が
出ました。
これに対し寺脇さんはそれぞれ「誰のために無償にするか」、「正解のない問題にどのように
立ち向かうか」という考えから回答していました。
「まだまだ話したいことがあった」という寺脇さんから「井上ひさし先生から文化庁へシベールのラスクを大量に差し入れしてもらったことがある」とサイン会終了後に教えていただきました。
雪が降って冷え込みが厳しい中での講演会でしたが、ご来場の皆様、誠にありがとうございました。
今講演会が2017年の最後のイベントとなりました。
2018年は1月13日(土)開催の「図書館トーク」からスタートします。
ノンフィクションライターの井上理津子さんをお迎えして、膨大な量の取材の裏話や「大阪のおばちゃん」の観察眼で発見したことなどをお話しいただく予定です。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
”最もチケットがとりにくい落語会”といわれる「志の輔らくご」の山形公演が終了しました。
満員のお客様の期待をさらに上回るように、志の輔師匠の二席ともに会場は大爆笑の連続でした。
仲入り前には、先月に真打昇進披露が行われたばかりの立川志の八さんが登場し、師匠から紹介を受けたのち一席披露しました。
また、今回は山辺どんぶり亭の20周年企画「特選!落語会」の”皆勤者限定抽選会”が行われ、多くのお客様で賑わっていました。
冷たい風雨が終演の頃には雪になったあいにくの天気でしたが、多くのお客様にご来場いただきました。
ありがとうございました。
2014年から開催しております「魅知国山形寄席」は、今回で10回目を迎えました。
不定期ながら、毎回落語や漫才、マジックなどお気楽に笑えると大好評をいただいております。
今回は江戸落語の橘ノ圓満師匠、マジックの小泉ポロンさんと東北弁落語の六華亭遊花さんが出演し、笑いと拍手がいっぱいの2時間をお楽しみいただきました。
ご来場の皆様、誠にありがとうございました。
主催の落語芸術協会は、来年4月に常設寄席「花座」を開館します。先日、花座の館長に落語芸術協会の桂歌丸師匠の就任が発表されました。
花座開館後は山形寄席との連動企画を予定しているそうです。
今後とも「魅知国山形寄席」にご期待ください。